愛猫の体の汚れやニオイ、痒がっている姿などが気になると、シャンプーでさっぱり清潔にしてあげたくなる飼い主さんは多いかと思います。
でも、いざ猫用シャンプーを選ぼうと思うと、種類は豊富で、入っている成分や値段も様々なのでなかなか一つに絞るのが難しかったりしますよね。
大切な愛猫の体を洗うものだから、成分のしっかりした安全性の高いシャンプーを使ってあげたい!という飼い主さんのために、今回はおすすめの猫用シャンプーを5点セレクトしました。
それぞれの値段や気になる安全性などもご紹介していきます。
猫にシャンプーは必要なの?
「そもそも猫にシャンプーって必要なの?」という疑問を持つ方も多いのではないでしょうか?
結論から言うと、基本的に猫のシャンプーは必ずしなくてはいけないものではありません。
待ち伏せ型の狩りをして生きてきた猫は、獲物に気づかれずに近づくため体からニオイが出にくい体質を持っています。
さらに、自分でグルーミングをして体のニオイや汚れを舐めとってお手入れする習性もあり、特別シャンプーをしなくてもニオイや汚れで困るということはほとんどないのです。
また、砂漠にルーツを持つ猫は水に濡れることを嫌がる事が多く、シャンプー自体が大きなストレスとなることも。
このような猫本来の体質や習性を考えると、愛猫がシャンプーを嫌がるようなら無理はせず、日頃のブラッシングや蒸しタオルで体を拭いてあげるといったケアでも充分と言えます。
シャンプーをするメリットはどんなものがある?
とはいえ、猫のシャンプーにはメリットもありますのでご紹介していきます。
毛玉の嘔吐を減らせる
猫は、グルーミングの際に飲み込んだ自分の毛を吐き出すことがあります。
「猫は嘔吐しやすい」というイメージもありますが、嘔吐は体の負担にもなりますので、できるだけ減らしてあげたいもの。
毛玉を吐く回数が多い愛猫には、シャンプーで抜け毛を洗い流してあげるのも有効です。
特に、抜け毛の量が多くなる換毛期(3月〜夏頃、11月〜冬頃)が、時期としてはおすすめです。
アレルギー対策
猫アレルギーの原因となるアレルゲン物質は、シャンプーで大幅に落とせることが研究で分かっています。
猫アレルギーを持つ来客がある場合などには、事前にシャンプーすることで有効な対策となるでしょう。
ただし効果は一時的なので、日常的な対策としては空気清浄機やこまめな掃除、ブラッシングなど、他の方法も併用することが必須です。
稀にお風呂好きの猫も
あまり多くはありませんが、温かいシャワーや湯船に浸かるのが大好きで、お風呂に入るのが習慣化している飼い猫もいます。
こういった猫の場合は、シャンプーやお湯に浸かることでリラックス効果を得ており、精神的にも体調的にもいいことづくめ。
ただし、愛猫がお風呂好きかどうかの判断は慎重に。
ぬるま湯などを背中から少しずつかけ、嫌がったり怖がったりするようなら無理は禁物です。
その他、便や尿でお尻周りが汚れてしまった場合や、野良猫を迎え入れた場合などは、シャンプーでしっかり汚れやノミなどを落として清潔にしてあげることも大切です。
また、外を行き来する猫は、グルーミングでは届かない被毛の奥に汚れやノミなどが潜んでいることがありますので、皮膚炎予防のためにも定期的なシャンプーでケアしてあげましょう。
外に出ることでこのような皮膚炎や感染症などのリスクはどうしても上がりますので、ストレスとなるシャンプーの回数も減らすためにも、完全室内飼いにしてあげるのがベストです。
シャンプーをする頻度はどれくらいがベスト?
猫へのシャンプーは無理に行わなくてもOKということをご紹介してきましたが、定期的にシャンプーをしてあげたい場合は、年1〜2回くらいの頻度にとどめておきましょう。
あまり頻繁にシャンプーをしてしまうと、被毛がパサついてしまったり、皮脂の落としすぎで皮膚に影響が出ることがあります。
先ほどもご紹介した換毛期などを目安に、無理なく行うようにして下さい。
また、長毛種や毛がカールしている種類の猫は、短毛種と比べて被毛の奥の汚れや抜け毛の量に違いがありますので、月1回くらいを目安にシャンプーをしてあげましょう。
ブラッシングなどのケアと組み合わせながら、被毛や皮膚の状態に合わせて頻度は調節して下さいね。
人間用のシャンプーで代用できる?
低刺激のものなら人間用のシャンプーでも代用できそう、と思う方もいるかもしれませんが、猫に対して人間用のシャンプーは使わない方が安心です。
猫と人間では皮膚のphが異なるので、人間用のシャンプーでは猫には刺激が強すぎたり、皮膚炎を引き起こす可能性もあります。
猫の皮膚は非常にデリケートなので、例え無添加や弱酸性を謳っているシャンプーでも、人間用のものは避けておきましょう。
猫用シャンプーは、植物由来の低刺激なアミノ酸系洗浄料などを中心とした優しい成分が、猫の皮膚の負担にならないようバランスよく配合されています。
また、基本的に猫が舐めても害のない安全性の高い成分だけが使われていることも、猫用シャンプーを選ぶべきポイントです。
おすすめ猫用シャンプー5選
それでは、おすすめ猫用シャンプー5選のご紹介です!
安心して使える低刺激シャンプーをはじめ、水を怖がる猫や様々な理由でシャンプーができない猫にもおすすめなローションタイプやタオルタイプなどもセレクトしました。
愛猫の性格や体調などに合わせて検討してみて下さいね。
「マルットペット 皮膚の弱い犬猫に 植物性ペット用シャンプー」(3,300円)
皮膚の弱い猫にも安心な完全無香料の植物性シャンプー。
石油系界面活性剤や香料、鉱物油、サルフェートなど猫に不要な添加物を全て取り除き、必要最低限の成分だけが使われている、動物思いの処方が嬉しいアミノ酸系ペット用シャンプー。
犬猫の体だけではなく、ペットのタオルの洗濯や食器の洗浄にも使えるほど安全性の高い商品です。
「人間の好きな香りがペットも好きな香りとは限らない」という発想のもと、香料は0.00%の完全無香料。匂いに敏感な猫や、香料などでかぶれを起こしやすい猫にも安心して使えます。
「キリカン洋行 ノルバサンシャンプー 236mL」(2,248円)
動物病院でも推奨される、安心安全な薬用シャンプー。ふんわり仕上がるコンディショナー入り。
優れた殺菌・消臭効果を持つ酢酸クロルヘキシジンが主成分の、犬猫用スキンケアシャンプー。
被毛の奥の汚れをしっかり落として清潔を保てるほか、カビや真菌などによる皮膚トラブルの予防にもおすすめです。
洗浄力はしっかりありながら、低刺激性なので皮膚の弱い猫にも安心して使える点も魅力。
さらに、コンディショナー入りで被毛をなめらかに整えてくれる優れものです。
「ライオン ペットキレイ 顔まわりも洗える泡リンスインシャンプー 低刺激 子犬・子猫用 230ml」(548円)
3ヶ月の子猫から使える植物由来の低刺激シャンプー。低価格で多頭飼いのご家庭にもおすすめ。
お手頃価格で購入できて、なおかつ安心して使える低刺激のシャンプーをお求めの方におすすめしたいのがこちらのシャンプー。
植物由来のマイルドな洗浄成分に加え、弱酸性・無着色・アルコールフリーの優しい処方なので、皮膚のデリケートな3ヶ月以上の子犬・子猫にも安心して使うことができます。
ペット用シャンプーとしては珍しい、泡で出てくるリンスインシャンプータイプで、液だれしにくいので顔まわりの洗浄も楽々。
すすぎもスピーディーで、水嫌いの成猫にも負担をかけずに手早くシャンプーできます。
「Neugier ケアシリーズ スキンケア グルーミングローション犬・猫用 200ml」(1,320円)
シャンプー嫌いな猫の皮膚や被毛を清潔に保つ、天然酵素のグルーミングローション。
植物性分解酵素と海洋深層水、 植物性由来成分のみで作られた、安全性の高いローションタイプのシャンプー。
手に取り出し被毛になじませてマッサージした後、ブラシをかけてタオルなどで拭き取ることで汚れをしっかり落とせて、酵素の効果で被毛もサラサラになります。
天然酵素の中には抗菌性を持つリポペプチドなどが配合されており、皮膚を清潔に保てるだけではなく、アトピーや皮膚炎の予防にも効果が期待できます。
目や口、耳、お尻周りなどデリケートな部分の拭き取りにも◎。
水嫌いな猫や、体調不良などの理由でシャンプーが難しい猫、皮膚が弱い猫にもおすすめです。
「ジョイペット アミノリンスインシャンプータオル 猫用 25枚入り」(272円)
アミノ酸系洗浄成分で優しくしっかり汚れを拭き取る、タオルタイプのシャンプー。
肌と被毛に優しい、アミノ酸系洗浄成分をたっぷり含んだタオルタイプのシャンプー。
こちらも様々な理由から水を使ったシャンプーができない猫をはじめ、シャンプーとシャンプーの間のお手軽ケアとしてもおすすめです。
ノンアルコール処方で、猫が舐めても安心。アミノ酸系保湿成分も配合されており、拭き取った後の皮膚や被毛が潤います。
マイクロカプセルFG配合で爽やかな香りが持続するので、お出かけ前や来客前の一拭きで匂いエチケットにも。
まとめ
いかがでしたでしょうか?
その体質や習性から、絶対に必要というわけではない猫のシャンプー。
状況に応じて、上手に取り入れていくことが大切です。
もしシャンプーを行う場合は、今回ご紹介したような安心安全な猫用シャンプーを使って、猫にストレスがかかりすぎないよう気をつけながら行いましょう。
また、皮膚炎などのトラブルが多い猫の場合は、事前に獣医師にシャンプーの可否や種類などを必ず相談して下さいね。
シャンプーだけでなく、日頃のブラッシングや蒸しタオルでの拭き取りなども愛猫のコンディションを知るための大事なケア方法になります。
今回の記事を参考に、シャンプーの選択肢も視野に入れながら、飼い主さんと愛猫が健やかに過ごすための最適なスキンケアを探してあげて下さいね。