上下運動を好む猫にとってとても嬉しいアイテム、キャットタワー。
近年は材質や機能性、デザインなどにこだわった非常に豊富な種類のキャットタワーが販売されています。
本記事では、いざキャットタワーを買うとなると迷ってしまう!という方のために、人気の高いおすすめのキャットタワーをご紹介していきます。
キャットタワーの選び方のポイントなども解説していきますので、購入をご検討中の方はぜひご参考にして下さいね♪
猫にキャットタワーは必要?
まずは、キャットタワーってそもそも必要なの?というところからご説明していきます。
近年の猫との暮らし方は、交通事故や感染症、迷子や虐待被害などから守ることができる、室内飼いが主流です。
そんな現代のイエネコたちも、木に登って高所から獲物を狙うハンターの習性を備えているため、ジャンプをしたり高いところに登るといった運動は必須。
こうした運動が不足してしまうと、ストレスや肥満を引き起こし深刻な健康トラブルにつながる可能性もあります。
しかし、行動範囲が限られてしまう室内では、どうしても運動不足になりがち。
そこで取り入れたいのがキャットタワーです。
自宅にキャットウォークが備わっているなど、猫が習性を満たせる環境なら無理にキャットタワーを用意する必要はありません。
ただ、キャットウォークの設置にはコストもかかりますし、賃貸暮らしで設置できない、という場合も多いでしょう。
キャットタワーは、どんな環境でも比較的低コストで、手軽に取り入れられることが一番の強みです。
キャットタワーの選び方
では、実際キャットタワーを選ぶにあたって、どんな部分に注目して比較していけば良いのでしょうか?
ここでは、3つのポイントに分けてご紹介していきます。
①形状
キャットタワーには、大きく分けて突っ張りタイプと据え置きタイプがあります。
それぞれの特徴やメリット・デメリットなどを見ていきましょう。
突っ張りタイプ
天井まで届く柱で突っ張ることで、ぐらつかず安全に設置できる突っ張りタイプのキャットタワー。
天井に近い高さまで足場や台座が施されているので、猫が大満足の高さから見下ろすことができます。
また、スリムな形状のものが多く狭めのお部屋でも場所を取らずに設置できるなど利便性の高い突っ張りタイプですが、
・据え置きタイプに比べてやや値段が高め
・しっかり固定しないと倒れるのでこまめに締め直す手間が必要
・移動する際に面倒
といったデメリットもあります。
天井に穴あけ不要なタイプが多いものの、天井や床に圧力がかかるため多少凹んだりする可能性も。賃貸住宅では避けた方が良い場合もあります。
据え置きタイプ
突っ張りタイプと違って、置くだけで設置可能な据え置きタイプ。
置き場所を選ばず、天井や床を傷つけることもないので賃貸住宅でも安心して使えます。
どっしりとした丈夫なものが多いので、安全性重視の方にもとてもおすすめです。
デメリットは、突っ張りタイプに比べて幅をとるサイズのものが多い点です。
スリムタイプもありますが、土台にしっかり重みのあるものを選ぶようにしましょう。
②材質
耐久性や見た目の雰囲気、お手入れのしやすさなどを左右する材質も要チェックポイントです。
早速見ていきましょう。
木製
木製のキャットタワーは、他の家具とのバランスが取りやすくインテリアにこだわる方に大人気です。
布製のタワーのように布が貼り付けられていないため、お手入れもとても簡単。猫は毛玉など嘔吐することが多い生き物なので、タワーで吐いてしまったときにサッと拭き取って清潔を保ってあげられるのは嬉しいポイントです。
木材の加工によっては爪の痕が残りやすかったり、滑りやすい場合もあるので、どのような加工になっているかしっかりチェックしましょう。
作りが頑丈で耐久性があるのも木製のメリットですが、その分お値段は2〜4万円のものが多く少し高め。
長く使える良いものを選びたい方におすすめです。
布製
タワーが全体的に布で覆われている布製のキャットタワー。
布地はふわふわしたプラッシュ生地(起毛生地)のものが多く、支柱には爪がとげるよう部分的に麻ひもやパイル地が巻かれているものが主流です。
足場も布地になっているので、猫が登り降りする際に滑りにくいのがメリット。カラーバリエーションも豊富なので、お部屋の雰囲気に合わせたり好きな色をチョイスできる楽しみもあります。
ただ、布地に猫の被毛が付着しやすく、嘔吐物などの汚れも染み込みやすいのがこの材質のネック。
清潔を保つにはこまめなお掃除が必須です。
麻製
布製キャットタワーは支柱に部分的に麻ひも等が巻かれているとご紹介しましたが、支柱が全て麻ひも仕様のタワーもあります。
麻製の爪とぎが大好きな猫にはこのタイプの方が喜ばれるでしょう。
見た目の印象もよりナチュラルな雰囲気になるので、ウッド調のインテリアなどとも合わせやすそうです。
足場や台座などは布製になっているものがほとんどなので、やはりこまめな掃除で清潔をキープしたいところです。
③見た目
日々を過ごすお部屋の中でそれなりに存在感を発揮するキャットタワーは、飼い主さんにとって見た目が気に入るかどうかも重要です。
愛猫にとっての快適さと、ちょうど良くバランスの取れた逸品を見つけるコツをチェックしましょう。
高さ・大きさ
高さや大きさに関しては、基本的には猫の体格や体質、性格、頭数などに合わせて選ぶと安心です。
高いところに登るのが大好きな若い猫ならハイタイプのものが良いでしょう。
その逆に、高い所やジャンプが苦手なシニア猫など向けの、段差の間隔が低く設定されたタワーもあります。
また、子猫のうちは落下の危険性があるため、100cm前後のミニタワーで登り降りの練習をして、慣れてきたらハイタイプに切り替えてあげるのがおすすめ。
多頭飼いや大きめな猫、活発な猫の場合は、横幅がワイドでずっしりした頑丈なタイプが安全です。
人間目線では、設置場所に収まるサイズかどうかが大事なポイント。組み立てたら意外と大きかった・小さかったといったトラブルも多いそうです。
商品のサイズは必ず確認し、設置に必要な面積と高さを確保しておくことや、設置後のイメージを持っておくことも大切です。
付属パーツ
キャットタワーについているハンモックやハウスでくつろぐ猫をイメージする方も多いかと思います。
元からこういったパーツが設置されているタワーもあれば、付属パーツとして必要に合わせて取り外し可能なものや、別売りで後から付けられるものもあります。
ハウスやハンモックの他にも、紐付きのおもちゃや爪とぎボードなどそのバリエーションは様々。
こちらに関しても、ある程度は飼い主さんの好みで選んでも良いのですが、落下しないかどうかや、おもちゃの誤飲が心配…など、猫の性格や癖などを優先して選んだ方が安心です。
また、付属パーツが壊れてしまった場合の交換用パーツが販売されているか、価格はどれくらいかといった点も事前に調べておくといいでしょう。
おしゃれ度
前述の2項目については愛猫の体質や性格を考慮することが必要でしたが、見た目がおしゃれかどうか関しては、猫にとっては興味のない部分。
まさに猫に小判といったところですが、飼い主さんの好みを炸裂させられるのはここしかありません(笑)。
嬉しいことに近年は、機能性もありながらおしゃれさも重視したキャットタワーが豊富に販売されています。
もちろん、愛猫にとって快適で安全な材質や作りであることは大前提ですが、飼い主さんが納得のいくおしゃれなキャットタワーを選んで、インテリアの一つとして楽しむのもおすすめですよ。
自作のキャットタワーってどうなの?
100円ショップやホームセンターでパーツを揃えてキャットタワーを自作する方法もあります。
元々DIYが得意な飼い主さんなら、愛猫や飼い主さん本人の好みにぴったりのオリジナルタワーを作成でき、材質などにもこだわれば市販品よりも頑丈な作りにすることも可能だそう。ネットでも様々な自作キャットタワーの作成方法などが紹介されています。
ただ、パーツや工具を一から揃えるのが面倒な方や、DIYそのものに自信のない方は、レビューの良い市販品を選ぶ方が安心でしょう。
市販品の方がお値段は張るかもしれませんが、設計や工具を揃える手間賃と思えば納得できるのではないでしょうか。
おすすめの大人気キャットタワー5選
キャットタワーの選び方のポイントを押さえていただいたところで、実際におすすめのキャットタワーをご紹介していきます。
「えびす キャットタワー」(11,980円)
強度や耐久性に優れた天然の松の木を使用した木製キャットタワー。幅広の底座と4本の支柱で安定感抜群の据え置きタイプです。
おすすめポイント
・木製キャットタワーながらトライしやすい低プライス
・猫の「隠れたい」本能も満たしてくれる、隠れ家的ハウス2個完備
・お手入れを楽にしたい方や安定感重視の方にもおすすめ
「PLAN-B キャットツリーTOTEM(トーテム)」(14,300円)
突っ張りタイプのスリムな木製キャットタワー。棚板の位置が調節可能&オプションで滑り止めマットやハンモックなども追加できるなど、自由にアレンジできます。
おすすめポイント
・丈夫なプライウッド使用のナチュラルでおしゃれなデザイン
・スリムタイプながら支柱が太く安定性◎
・インテリアや猫の好みに合わせてアレンジしたい方におすすめ
「Mwpo 宮」 (8,850円)
多頭飼いの飼い主さんのために設計された、しっかり4本支柱の丈夫な据え置きタイプの布製キャットタワー。
猫が喜ぶ機能が満載&スムーズに登れる設計で快適に遊べます。
おすすめポイント
・ハンモック、おもちゃ、猫ベッドなど付属パーツがとにかく豊富
・猫ベッドのクッションは丸洗いできて衛生的
・多機能&低価格でコスパ重視の方におすすめ
「ハピネコ おしゃれなファブリック生地キャットタワー」(8,999円)
ナチュラルテイストのお部屋に合わせやすい、珍しいファブリック生地を使用した布製キャットタワー。
天井の高さに合わせて設置できる突っ張りタイプで、高いところが大好きな猫も大満足。運動不足解消にも◎です。
おすすめポイント
・全面麻紐支柱でたっぷり爪とぎ可能
・備え付けのハウスや付属のハンモックで快適に過ごせる
・よくある起毛素材はインテリアに合わない…という方におすすめ
「Mauタワー エスカリエ」(14,000円)
シニア猫やぽっちゃり猫でも使いやすいローステップの据え置き型タワー。
ステップも広く、ジャンプが苦手な猫や障害を持つ猫も安心して遊べます。
おすすめポイント
・ほっこりとしたナチュラルカラーの布製タワーで滑りにくさ◎
・各パーツ単品で購入可能だから長く使える
・安全なキャットタワーをお探しの方におすすめ
まとめ
いかがでしたでしょうか?
頻繁に買い換えるものではないからこそ迷ってしまうキャットタワー選び。この記事でご紹介した選び方のポイントや商品がお役に立てば幸いです。
飼い主さんと愛猫のお気に入りとなる素敵なキャットタワーに出会えますように♪