「猫を飼いたい!猫と生活を送ってみたい!」
このページにたどり着いた方はそんな考えをお持ちの方ですよね。
猫を飼いたいとお考えの方にまず一言。
猫は可愛くて人生に癒しや彩りを与えてくれる最高のパートナーです。
しかし猫は生き物。すべてが自分の思い通りにならない場合ももちろんあります。
自身の生活環境や財力など、飼うことを決意するまでに沢山のことを考えなければばりません。
そこで今回は、猫飼いを決意した方の最初の一歩である
「どこで貰う?」「どこで買う?」
といった点に焦点を当ててお話していきます。
捨て猫は運命の出会い
よくテレビドラマなどで見かけるのは、捨て猫をたまたま拾って育てることに…というパターンですが、自分が猫を飼いたい!と思った時にそう都合よく捨て猫を発見できるわけではないですよね。
昔は捨て猫もたくさん見かけましたが、近年ではめっきり見かけなくなりました。
一概には言えませんが、これは動物愛護団体などの努力のたまものだと思います。
もし捨て猫を見つけたら、それは運命の出会いかもしれません。
ぜひ手を差し伸べてあげて下さい。
野良猫を連れ帰るのはNG?
では明らかな捨て猫ではなく野良猫の場合はどうでしょうか。
野良猫も少なくはなっていますが、静かな地域へ行くと見かけることもあります。
もし幼い野良猫を見かけたら、ついつい連れて帰りたくなりますが安易に連れ帰るのはNGです。
これはなぜかと言うと、単純に母猫がいるただの迷子猫かもしれないからです。
人間に例えればNGな理由は分かりますよね。
迷子の子供がいたから連れ帰るなんてことをしたら立派な犯罪です。
なので、気になる野良猫を見かけたら数時間様子を見てみたり、同じ地域に何度か足を運んでみたりして、母親の有無を確かめてみるのがおすすめです。
(毎回ひとりぼっちの子猫がいれば、母猫の育児放棄の可能性があります)
余談ですが、私は昔どうしても猫が飼いたくて、野良猫を捕まえて連れ帰っては「捨て猫だった!」と言い張り、その度に元の場所に戻してきなさいと母に怒られました…。
今考えればとてもひどいことをしていたものです。皆さんは絶対にしないでくださいね。
猫の行動範囲について
先程「同じ地域に何度か足を運んでみる」ということをお話しましたが、猫の行動範囲がどれくらいかご存じですか?
Googleで『猫の行動範囲』と検索すると、0.07–0.28 km²と出てきますが、猫の性別や生活環境によって行動範囲は異なります。
また、野良猫の場合でもエサがもらえる場所が決まっている場合、エサがもらえる場所が決まっていない場合で500m²~km²と大きく異なります。
ただし猫は縄張り意識が強い生き物なので、寝床やくつろぐ場所はある程度決まっていることが多いです。
ちなみに完全家猫の場合は、家から100m範囲までしか離れることはないそうです。
もし飼い猫が脱走したら、意外と身近にいるかもしれませんね。
知り合いから譲ってもらう
もし知り合いに猫飼いさんやブリーダーさんがいたら、その方から譲ってもらうという方法が一番おすすめです。
特にブリーダーさんの場合は病気やワクチンなどの検査を済ませてから引き渡しというケースが多く、使っているご飯やトイレ、猫砂などの情報も入手しやすいです。
ブリーダーさんによっては成長の記録(写真を送るなど)を共有したいという方もいますが、煩わしく思うのではなく快く受け入れるのが吉。
だって乳飲み子から育てた猫を手放す訳ですから気になっちゃいますよね。
健康に育っているか、愛情を注いでもらっているか、気になってしまうのは当然です。
しかしそれが数ヶ月~数年とどれくらいの期間必要なのかによっては面倒な気持ちもわかります。
事前にそういったことが必要かどうかはきちんと確認しておきましょう。
保護活動団体から引き取る
現在全国各地に保護活動団体があり、育児放棄された猫や保健所行きになる猫を保護して里親を探しています。
こういった所から探すのは知り合いにツテがない場合最も有力になるのではないでしょうか。
保護活動団体で保護されている元捨て猫や野良猫は、ある程度人間と生活を送れるレベルに達していないと譲渡会には出ません。
そのため、元野良猫だったら人に懐かないんじゃないか…などの心配もあまりしなくて良いというメリットがあります。
ただし、保護活動団体から譲渡を受ける場合、団体によって細かな取り決めがあり、条件が厳しすぎて里親になりたいのに叶わないという方が非常に多いです。
下記はNG条件の一例です。
▸留守番の多い家庭
▸小さな子供がいる家庭
▸一人暮らし
▸同棲中のカップル
▸共働き
▸男性
まず単身の方はここでストップの手がかかります。
一人暮らしだからこそ猫を飼いたいという方も多いと思いますので、大きな壁になるのではないでしょうか。
このような厳しい条件を設ける背景には、里親になった後にまともな環境を与えず虐待するという事例が過去にあったから。
悲しいことですが、その犯罪に男性が多かったというのも男性NGの要因となっています。
とは言え、本当に猫が好きな一人暮らしの男性だっています。
そんな方は一体どこから猫を譲ってもらえばいいのでしょうか。
⇒【完全ガイド】保護活動団体から猫の譲渡を受けるときの基本の流れ
保護猫カフェから引き取る
また、譲渡型保護猫カフェという形で里親サービスを行っているところもあります。
保護猫カフェではたくさんの保護猫の中から相性の良い猫を見つけて、何度も触れ合うことができるのでおすすめです。
もちろん保護猫カフェにも譲渡条件は存在しますが、保護猫団体の譲渡会よりもいくらかゆるい印象があります。
また、何度も通うことで猫だけでなくスタッフの方とも関わり信頼してもらうことができれば、譲渡審査も通りやすくなるでしょう。
保護猫カフェの利用料金は1時間1,000円程度で滞在時間によって加算されていくシステムをとっているところが多いです。
カフェによってはフリードリンク付きのケースも。
そんなに高額ではないので、気軽に通えるのではないでしょうか。
⇒【完全ガイド】保護猫カフェから猫の譲渡を受けるときの基本の流れ
譲渡にかかる費用は?
保護猫団体も保護猫カフェも完全に無償で譲渡を行っているという訳ではなく、譲渡の際に去勢手術・ワクチン接種の料金を寄付する必要があるところが殆どです。
費用目安としては、
【去勢・避妊手術】¥10,000~20,000程度
【混合ワクチン】¥3,000~5,000程度
その他、事務手数料や譲渡前の飼育費用も必要な場合があります。
最低でも3万円は準備しておくと良いでしょう。
保健所や動物愛護センターへ行く
悲しいことに保健所には殺処分を待つしかない猫たちが沢山います。保健所では実際に今保護している猫の中から選んで譲り受けることができます。
保健所や動物愛護センター経由で里親になる場合は、譲渡前講習会を受ける必要があるケースがほとんどです。
この講習会では猫を飼うにあたって最低限の知識があるかどうかなどのチェックが行われますが、何も難しいことはないので軽くネットなどの情報で予習していくといいでしょう。
譲渡費用は数千円~が多く、保護猫団体よりも安く設定されています。
ただし、沢山の猫から一匹だけを幸せにする、一匹だけでも幸せにしたいという葛藤に耐えられるかどうか、その心構えを持って挑みましょう。
⇒【完全ガイド】動物愛護センターから猫の譲渡を受けるときの基本の流れ
ペットショップで購入する
血統書つきの猫が欲しいという方の多くはまずこの方法が候補に挙がるでしょう。
ペットショップで猫を買うメリットとしては、人気種が多い、気に入った子が見つかればその日にでも即購入ができる、生体保証などのアフターサービスがあるなど。
その反面、料金が高い、親猫からの遺伝病等の情報が得られないといった点がネックです。
ただ、譲渡条件や煩わしい関係などもないので、金銭面に余裕がある方は一番スムーズに猫との生活をはじめることができるというのは間違いないでしょう。
遺伝的な病気について気になる方は、ブリーダーや知り合いから譲ってもらうのが最善です。
まとめ
猫を迎えるまでには様々なハードルがあります。
しかしそれを乗り越えてこそ、猫との素敵な生活が待っています。
譲渡条件などで諦めかけていた方も、本記事を参考にさまざまな方法を試してみてくださいね。
あなたにぴったりの方法でパートナーが見つかりますように。