捨て猫・野良猫の子猫を保護した!すぐにできる処置とその後の対応について

突然ですが、もしかしたら明日、捨てられた子猫を保護するかもしれない・・・

私は小学生の頃、生まれたばかりの捨て猫を保護したことがあります。飼うつもりで家に連れて帰りましたが、その子猫は既に衰弱していて、数日経つとそのまま息絶えてしまいました。
あの時もっと何かできることがあったはず。そんな後悔をしないためにも、正しい処置をできるようにしておきませんか?

今回は、子猫を見つけて保護した時に何をすべきかをまとめました。ぜひご一読下さい!

子猫が多い時期はいつ頃?

猫の妊娠期間は58~70日程と言われています。
メス猫の発情期は2月~4月、6月~8月がピークになるので、その2ヶ月後くらいが子猫と出会う機会も高い期間になります

もしどこからか子猫の鳴き声が聞こえてきたらその声の在り処を探してみて下さい。
※親猫が近くにいる場合があるので近づきすぎないこと

もし子猫が30分以上鳴きつづけて、それでも親猫が戻ってくる様子がない場合、育児放棄や捨て猫の可能性が高まります。
飼えないから手を差し伸べられない、と見過ごすのではなく、出来るなら保護してあげて下さい。

子猫を保護したあとの対処について解説

何も知識がない状態で初めて猫を拾った時は何をすれば良いかわからないと思います。
ここからは、そのまま育てることを決意した方へ向けたその後の対処法を解説していきます。

拾ったあと真っ先にすべきことはこれ!

生まれたばかりの子猫を拾ったらすぐに動物病院へ!と言いたいですが、実はそれよりも先にすることがあります。

まず必要なのは体温の確保です。赤ちゃん猫は自分で体温調節ができないので、放っておけば冷たくなって息絶えてしまいます。
これは前述した「30分以上親猫が現れなければ~」とお伝えした理由のひとつです。

温め方としては、タオルで包んであげるだけでも効果はありますが、ペットボトルなどの容器にお湯を入れたものをタオルで包んで使うと尚良し。お湯が冷えてきたら都度取り換えてあげて下さいね。
また、体の中心から手足に向かって優しくマッサージしてあげるのも効果的です。

野良猫の場合は元気そうに見えても何かしら病気にかかっている可能性が高いので、落ち着いたら早めに病院へ連れて行ってあげましょう。
病院へ連れていく際、あると便利なのがキャリーバッグです。そのまま育てられる方は必需品なので購入しておきましょう。
まだ育てられるか分からないという方やすぐに購入できないという方は、洗濯ネットに入れたうえでバッグに入れて連れていきましょう。(必ずバッグの封は開けたままで!)

洗濯ネットで猫がおとなしくなる理由

暴れる猫をおとなしくさせるために洗濯ネットを使うのは、動物病院でも行われている方法です。
これは洗濯ネットの柔らかい素材と、全身が包まれている状態に安心感を覚える猫の特性によるもの。網の目状で通気性が抜群なのも理に適っていますね。

動物病院でチェックしてもらうこと

動物病院へ着いたら猫を保護したことを伝えます。
主にチェックしてもらう必要があるのは以下の項目。

☑生まれつきの病気や障害を持っていないか
☑野良猫に多い猫エイズや猫白血病ウイルス感染症などに感染していないか
☑ノミやダニの駆除
☑生後どれくらい経過しているのか(与えるエサが変わってきます)
☑適正体重

子猫はちょっとしたきっかけで命の危険を招くこともあります。少しでも気になる点があったら質問しておきましょう。

何を聞いて良いか分からない場合は、「初めて飼うので何をすれば良いか全然分かりません」と正直に伝えれば親身になって教えてくれるので安心して下さいね。

また、生後2ヶ月を過ぎているようであればワクチンを接種しておくと良いでしょう。

病院代はどれくらい必要?

初診料が約1,000~3,000円、検査などに約5,000円~10,000円、ノミ・ダニの駆除に約2,000円、予防接種に約4,000~6,000円がそれぞれ掛かります。

病院によって金額が異なるので、心配な方は事前に電話で確認しておきましょう。

病院が開いてない時間帯に拾った場合

もし保護したのが普通の動物病院が開いていない時間帯の場合、救急病院が頼りになります。
対応してくれる病院は調べればすぐに出てくると思います。行く前に電話で状況を伝えておくとスムーズです。

電話で相談した結果、翌日でも大丈夫と判断されたら、下記の2点だけ確認しておきます。

①猫の体が冷えていないか
これは前述しましたが、子猫は寒さに弱い生き物です。体が冷えていると非常に危険なので、人肌程度の温かさをキープした状態にしておきましょう。

②体が濡れていないか
猫の毛は濡れると乾きづらく、雨などで濡れていると体温が急激に奪われます。体が濡れている場合はタオルやドライヤーで乾かしてあげましょう。
※ドライヤーを使う際はやけどの危険があるので、ある程度離した位置から温風を当ててください。

猫の年齢は必ず知っておくべき重要ポイント

猫の年齢によっても処置すべき点は変わります。病院へ行く前に大まかでいいので体重や体つきから目星をつけておきましょう。
(もちろん正確に知る必要はあるので動物病院で調べてもらうようにしてください)

体重での見極め方は次のとおりです

☑生後1日:100g前後(生後4週目までは1日約20gずつ増加していく)
☑1ヶ月:400g~500g
☑2ヶ月:500g~1kg
☑3ヶ月:1kg~1.5kg
☑4ヶ月:1.5kg~2kg

このように体重が増えていきます。

体つきや体の特徴から見極める場合

☑~生後23日:へその緒がついている
☑~10日:耳の穴が締まっている(周囲の音は聞こえない状態)
☑~2週間:おなかがぽっこりしている
☑3~4週間:目がしっかり見えるようになり、自力で排泄ができるようになる
☑1ヶ月前後:音が聞こえるようになる

この時特に注意したいのが、生後4週間未満の子猫です。この時期はまだ自力で排泄ができないため、ミルクを与えた後にお湯で湿らせたコットンやティッシュで軽く刺激して排泄を促してあげる必要があります。(本来は母猫がお尻を舐めて刺激することで排泄行為を促します)

子猫の居場所を作ってあげよう

それでは猫の環境を整えてあげましょう。

まずは子猫が安心できる場所が必要です。ケージがあれば入れてあげると良いのですが、なかなかすぐに用意できるものではありませんよね。
そんな時はスーパーなどで手軽に入手できる段ボールでOK。不要な毛布や洋服などを敷いてあげましょう。

保護してからすぐに病院へ連れていけない場合は、ノミやダニなどが寄生している可能性が高いので家の中を自由に歩き回れないようにしておきましょう。外に出たいと鳴くかもしれませんが、ここは我慢です。

先住猫がいる場合は特に注意が必要です
直接接触しなくても空気感染でうつる感染症などもあります。できるだけ別の空間で隔離するようにしましょう。

他にも必要になるものはいくつかありますが、それは下記の記事で詳しくご紹介していますのでぜひチェックしてみて下さい。

子猫にミルクを与えるときのポイント

最初に、猫の年齢と与える食事について知っておきましょう。

授乳期:生後3~4週間まで
離乳期:生後4~8週間
子猫用フード:8週頃~

与えるミルクの種類

よく勘違いされがちなのは、ミルクと言っても人間が飲む牛乳を与えるのはNGということ。牛乳には猫が消化しにくい成分が含まれており与えると下痢になったりします。また、同じ動物だからといって犬用のミルクを与えるのも、子猫用ミルクとは成分が異なるので辞めて下さい。

子猫用のミルクは液体と粉の2種類がありますが、人工授乳期の猫は週齢や体重によって必要カロリーが変動するため、調整が可能な粉ミルクがおすすめです。

ウンチが水っぽい場合は下痢なので飲ませる量を調整するようにしましょう。
硬いウンチが出るときはミルクを薄く溶かすと良いです。

授乳する時の注意点

授乳には子猫用の哺乳瓶を使います。吸いつく力が弱い、または吸いつけない場合は、哺乳瓶ではなくシリンジやスポイトを使い、数滴ずつ舌に垂らすようにして飲ませてあげましょう。

また、授乳する際のポーズは、子猫を腹ばいにして頭を少し上に向けるようにして与えましょう。人間の赤ちゃんのように仰向けにしてミルクを飲ませるのは非常に危険です。

与える回数

ミルクの説明書には適量が記載されていますが、子猫の週齢や体重、健康状態などによってミルクの適量は変わってきますので、一日に飲むミルクの量は獣医さんと相談して決めましょう。

生後1〜10日の子猫は、1日に8〜12回、つまり2〜3時間おきに授乳をし、夜間もミルクをあげる必要があります。1人では中々大変なスケジュールなので、できるなら家族と協力しましょう。

生後21日以降になると、回数は半分の4〜6回でOKになります。 離乳食を口にする頃には夜間授乳の必要もなくなります。

まとめ

今回は子猫を拾って保護した時の対処法について解説しました。

捨て猫を見つけた時に一番大切なのは、飼う・飼わないの決断をする前に、救える命が目の前にあるなら救ってあげて欲しいということです。

そうして飼うことを決意した後は、たっぷりの愛情を注いであげてくださいね。