猫をお迎えすると決めたとき、考えなければならないことはたくさんあります。
例えば、「どこから貰うか?」や「血統書付きなど猫種はどうするか?」などなど。
そのなかのひとつに「オスとメス、どちらを飼うか?」という問題も出てきます。
この記事では、オス猫とメス猫の性別による違い、そして猫を初めて飼う初心者さんにはどちらが向いているかについて解説していきたいと思います。
悩んでいる方はぜひ参考にしてみてくださいね。
雄・雌で性格に違いはある?
猫と言えば「クール」「ツンデレ」「マイペース」といったイメージを持っている方が多いのではないでしょうか。
しかし実際には、人間と同じく元々の気質や育った環境などで様々な性格の違いがあります。
ただし一概には言えませんが、覚えておくと好みの猫に出会いやすいポイントもあります。
例えば野良猫として育った猫は人への警戒心が強く、人の手で育てられた猫よりもクールな性格が多いなど。
また、性別による違いとしては、オス猫はメス猫よりも甘えん坊で、臆病な性格が多いと言われており、去勢手術をすることでより一層甘えん坊になる傾向があります。
一方メス猫は”猫らしい”という表現をされることもあり、一般的な猫のイメージ通りクールなタイプが多いようです。
あくまでも参考程度ですが、大まかなポイントとして覚えておくといいでしょう。
性別によって寿命やかかりやすい病気は異なる?
実は性格だけでなく、寿命やかかりやすい病気も異なります。
だからどちらの方が良いという答えにはなりませんが、知識として覚えておきましょう。
かかりやすい病気
■オス猫がかかりやすい病気
メスに比べて尿道が細く狭いため、尿石症や尿道閉塞などの下部尿路疾患にかかりやすい傾向があります。
また、糖尿病になる猫のおよそ60%~70%はオスが占めていると言われています。
■メス猫がかかりやすい病気
メスは卵巣・子宮・乳がん、子宮蓄膿症、乳腺腫瘍など、オス猫には見られない病気に注意が必要です。
ただしこれらの病気は避妊手術でそのリスクを下げるまたは取り除くことができます。
平均寿命の違い
■オス猫の平均寿命:14.3歳
■メス猫の平均寿命:15.2歳
平均寿命は性別によってなんと約1歳の差があります。
猫の1年は人間に換算すると4年になるので、4歳の差があると考えることもできますね。
雄猫の性格や特徴は?
一般的にオス猫は、甘えん坊で寂しがり屋な性格が多いと言われています。
また、好奇心旺盛で遊ぶのが大好き。夜中の大運動会もオス猫のほうが激しめ。
一方臆病な性格でもあり、知らない人や場所では大人しくなる傾向にあります。
見た目の違いとしては、雌猫よりも体格が良い、筋肉質などが挙げられます。
おすすめポイント&注意すべきところ
【おすすめポイント】
・一緒にいっぱい遊べる
・甘えん坊
【ここに注意】
・メス猫にはないマーキングやスプレー行為をする習性がある
・肥満になりやすい(去勢した場合)
こんな人に向いています
いつも一緒にいてくれる甘えん坊な猫と暮らしたい方
雌猫の性格や特徴は?
メス猫はオス猫に比べるとクールで気分屋さん。あまり構いすぎると嫌がる子も多いです。
また、ツンデレタイプもメス猫に多いようです。
オス猫よりもおしとやかで大人しく、運動は控えめ。
見た目の違いとしては、メス猫の方が顔が小さく目が大きいといった特徴があります。
おすすめポイント&注意すべきところ
【おすすめポイント】
・母性本能が強く弱いものを守ろうとする習性が強い
・留守番などでひとりにさせても平気な子が多い
【ここに注意】
・避妊手術にかかる費用がオス猫よりも高い
・外に出す場合は望まない妊娠をしてしまう可能性がある
こんな人に向いています
良い距離感で生活できる自立した猫と暮らしたい方
初心者が飼いやすいのはどっち?
初めて猫と暮らすという猫飼い初心者さんは、どちらかというと大人しいメス猫の方が飼いやすいかもしれません。
また、家を空けることが多い方にも一人でお留守番ができるメス猫のほうが向いています。
逆に、四六時中一緒にいたいという方や一緒のベッドで寝たいという方はオス猫向き。
ただし、これらはあくまで目安でしかないので、性格よりもご自身のライフスタイルに合わせて選ぶと良いでしょう。
まとめ
以上、猫の性別による違いをご紹介しましたがいかがでしたでしょうか。
何度も言いますが、今回ご紹介した性格についての解説はあくまで参考程度に、猫にもわたしたち人間と同じように個性や相性があるということを知っておいてくださいね。
また、子猫のうちはまだ性格などが形成されておらず育て方に左右されることも多いです。
猫とどんな関係を築きたいのかを考えながら、たっぷりの愛情を注いで育ててあげてくださいね。