インテリアの一部として、香りを楽しむものとして、植物や花を室内に置いているという猫飼いさんは多いのではないでしょうか。
お部屋の雰囲気を上げたり気分を上げたりとさまざまなメリットがある花や観葉植物ですが、実は猫にとって非常に危険な存在かもしれません。
この記事では、猫にとって「近くにあるだけで危ない」「食べてはいけない」花・植物を科目別/五十音順にご紹介します。
なかには食べると嘔吐や下痢、呼吸困難などの中毒症状を引き起こす危険度が高いものもあります。
室内に花や植物を飾る場合は、猫に安全なものかどうかを必ずチェックしたうえで購入しましょう!
※この記事の参考サイト:アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)毒性リスト
ア行
アジサイ科
嘔吐、沈鬱、元気消失、呼吸困難、痙攣、麻痺などの症状を引き起こす可能性あり。多量摂取すると死に至ることも。
- アジサイ
アヤメ科
根茎、樹液にイリジェニン、イリジン、テクトリジンなどの毒成分を含み、皮膚炎、嘔吐、下痢、胃腸炎などの症状を引き起こす可能性あり。
- アヤメ
アロエ科
アロエの樹液に含まれるバーバロインという成分により、下痢・嘔吐・食欲不振などの症状を引き起こす可能性あり。
- アロエ
イチイ科
アルカロイドの一種であるタキシンという成分により、呼吸困難、瞳孔の散大、不整脈、痙攣、筋力低下、虚脱、悪心、嘔吐、腹痛などの症状を引き起こす可能性あり。多量摂取すると死に至ることも。
- イチイ
イラクサ科
葉や茎の刺毛を誤食すると、皮膚接触で痛み・かぶれ・炎症、誤食で口腔の灼熱感、流涎、嘔吐、筋力低下、振戦、呼吸困難、徐脈などの症状を引き起こす可能性あり。
- イラクサ
ウコギ科
葉や果実を誤食すると嘔吐、下痢、腹痛、口渇、皮膚炎を招く。
- アイビー 観葉植物
- シェフレラ 観葉植物
- ブラッサイア 観葉植物
- ヤツデ
ウルシ科
ウルシオールという物質により、アレルギー性接触性皮膚炎(いわゆる「ウルシかぶれ」)を引き起こす可能性あり。
- ウルシ
- ハゼノキ
エゴノキ科
果皮に有毒なサポニンを多く含んでおり、苦味、口腔と喉の刺激、胃のただれ、溶血作用などの症状を引き起こす可能性あり。
- エゴノキ
オシロイバナ科
誤食すると皮膚や粘膜への刺激、嘔吐、下痢、腹痛などを引き起こす可能性あり。
- オシロイバナ
オトギリソウ科
オトギリソウに含まれるヒペリシンという物質により、皮膚炎や浮腫を引き起こす可能性あり。
- オトギリソウ
カ行
キキョウ科
嘔吐、腹痛、頭痛、血圧低下、呼吸困難、痙攣、意識不明、心臓麻痺などの症状を引き起こす可能性あり。死に至ることも。
- キキョウ
- セイヨウキョウチクトウ
- ミゾカクシ
- ロベリア(ルリミゾカクシ)
キク科
キク科の植物は、猫にとって毒となるセスキテルペンやラクトン、ミニテルペンラクトンといった物質を含む。接触による皮膚炎、誤食による嘔吐や下痢を引き起こす可能性あり。
- キク
- ダンゴギク
- デイジー
- フジバカマ
- マーガレット
キジカクシ科
コンバラトキシン、コンバラマリン、コンバラトキソール、コンバロシドなどの有毒成分により、嘔吐、下痢、腹痛、不整脈、心臓麻痺などを引き起こす可能性あり。心不全で死に至ることも。
- スズラン
キョウチクトウ科
オドロサイド、オレアンドリンという成分により、皮膚接触すると皮膚のかぶれ、誤食すると口腔の痛み、嘔吐、下痢、腹痛、不整脈、高カリウム血症、心臓麻痺などの症状を引き起こす可能性あり。死に至ることも。
- キョウチクトウ
- セイヨウキョウチクトウ
- ニチニチソウ
キンポウゲ科
猫にとって最も危険な植物の種類のひとつ。有毒物質であるプロトアネモニン・ラナンクリンなどを含む。
皮膚接触すると皮膚のかぶれ、水ぶくれなど。誤食すると口腔や咽の灼熱感、胃腸炎、嘔吐、下痢、血便、腹痛、幻覚、中枢神経麻痺、痙攣、不整脈、血圧低下、心臓麻痺などの症状。死に至ることも。
- アネモネ
- ウマノアシガタ
- オキナグサ
- オダマキ
- キツネノボタン
- キンポウゲ
- クリスマスローズ
- ケキツネノボタン
- デルフィニウム
- トリカブト
トリカブトはキンポウゲ科トリカブト属の総称。
ドクゼリ、ドクウツギと並んで日本三大有毒植物の一つとされる。主な毒成分はジテルペン系アルカロイドのアコニチンで、経皮吸収・経粘膜吸収され、誤食から数十分で死に至るほどの即効性がある。
- ハンショウヅル
- ヒエンソウ
- フクジュソウ
- ラナンキュラス
クスノキ科
果実、種、葉などにはペルシンという物質が含まれており、摂取すると中毒症状を引き起こす可能性あり。死に至ることも。
- アボカド
クマツヅラ科
種子を誤食すると、嘔吐、下痢、腹痛、虚脱、嗜眠、瞳孔散大、胆汁うっ滞、ビリルビン血症、光過敏症などの症状を引き起こす可能性あり。
- ランタナ
クワ科
猫が分解することのできないタンパク質分解酵素のソラレンという物質が含まれており、皮膚接触による皮膚炎、誤食による粘膜のびらんなどの症状を引き起こす可能性あり。
- イチジク
- ガジュマル 観葉植物
- フィカス・プミラ 観葉植物
- フィカス・リラータ(カシワバゴムノキ) 観葉植物
- ベンジャミン 観葉植物
ケシ科
アルカロイド成分を含み、皮膚接触による皮膚のかぶれ、誤食による胃腸炎、脱力感、嘔吐、体温や脈拍の低下、幻覚、呼吸困難、肝障害、催奇形性などの症状を引き起こす可能性あり。死に至ることも。
- クサノオウ
- ケシ
- ケマンソウ
- タケニグサ
- ヒナゲシ
ゲルセミウム科
ゲルセミンという有毒物質により、呼吸困難、血圧降下、心機能障害などの中毒症状を引き起こす可能性あり。
- カロライナジャスミン
コカノキ科
葉を誤食すると異常な覚醒作用と神経麻痺を引き起こす可能性あり。
- コカ
ゴクラクチョウカ科
種に含まれるタンニンにより、嘔吐や下痢などを引き起こす可能性あり。
- ゴクラクチョウカ
コバノイシカグマ科
貧血、慢性衰弱、運動失調、心拍不整などの症状を引き起こす可能性あり。死に至ることも。
- ワラビ
ワラビはシダ植物の1種。毒性があるため生のままでは食用にできない。
ゴマノハグサ科
嘔吐、口渇、下痢、腹痛、頭痛、目眩、痙攣、不整脈、徐脈、高カリウム血症などの症状を引き起こす可能性あり。死に至ることも。
- キツネノテブクロ
サ行
サクラソウ科
皮膚炎、口内炎、嘔吐、下痢、胃腸炎などの症状を引き起こす可能性あり。多量に摂取すると神経症状を起こし死に至ることも。
- サクラソウ(プリムラ)
- シクラメン
ザクロ科
誤食すると嘔吐、下痢、胃炎、めまい、運動失調、精神混乱、失神、中枢神経麻痺などの症状を引き起こす可能性あり。
- ザクロ
サトイモ科
サトイモ科の植物は猫にとって危険なシュウ酸カルシウムという物質を多く含む。
皮膚接触による皮膚炎、誤食による口内炎、嘔吐、口腔の灼熱感、痺れ、よだれなどの症状を引き起こす可能性あり。
- カラー 観葉植物
- カラジューム(カラジウム) 観葉植物
- カラスビシャク
- クワズイモ
- ショウブ
- シラフカズラ 観葉植物
- スパシフィラム(スパティフィラム) 観葉植物
- ディフェンバキア
- ヒメカズラ 観葉植物
- フィロデンドロン・セローム 観葉植物
- ポトス 観葉植物
ポトスはサトイモ科の植物の一種。観葉植物としてよく栽培されているが、全草に毒性を含んでおり、触れただけでも中毒症状を引き起こす可能性あり。
- マムシグサ
- モンステラ 観葉植物
サボテン科
トゲによる怪我の恐れあり。
- サボテン
シキミ科
アニサチンなどの有毒物質を含んでおり、嘔吐、下痢、目眩、血圧上昇、呼吸困難、痙攣、流涎などの症状を引き起こす可能性あり。
誤食による死亡事故も多く、植物としては唯一毒物及び劇物取締法により劇物に指定されている。
- シキミ
シソ科
シソ科の植物を誤食すると下痢、嘔吐を引き起こす可能性あり。多量摂取すると肝障害を起こすことも。
ラベンダーには猫が分解できない毒性も含まれており、死に至ることも。
- オレガノ ハーブ
- ラベンダー ハーブ
シュウカイドウ科
シュウ酸カルシウムという物質を多く含み、皮膚接触による皮膚炎、誤食による口内炎、嘔吐、口腔の灼熱感、痺れ、よだれなどの症状を引き起こす可能性あり。
- ベゴニア
ジンチョウゲ科
誤食により口腔内の水疱、浮腫、よだれ、嘔吐、腹痛、血便などを引き起こす可能性あり。
- ジンチョウゲ
ススキノ科
摂取すると急性腎障害などのユリ中毒を引き起こす可能性あり。死に至ることも。
どの部位でも少量摂取しただけで危険。
- キスゲ等
スミレ科
ビオリンやサポニン、ビオラルチン、グリコサイドなどの毒性を持ち、誤食による嘔吐、神経麻痺、心臓麻痺などの症状を引き起こす可能性あり。
- パンジー
- ビオラ
セリ科
流涎、嘔吐、口腔の灼熱感、胃腸炎、痙攣、震え、頻脈、呼吸困難などの症状。死に至ることも。
- ドクゼリ
ドクゼリはセリ科ドクゼリ属の多年草有毒植物。別名、オオゼリ(大芹)。ドクウツギ、トリカブトと並んで日本三大有毒植物の一つとされる。シクトキシンという有毒成分を含む。
- ドクニンジン
センダン科
流涎、嘔吐、下痢、胃腸炎、痙攣、運動失調、呼吸停止などの症状を引き起こす可能性あり。死に至ることも。
- センダン
ソテツ科
ホルムアルデヒド中毒により口腔内・食道・胃腸の炎症、肝不全、腎不全、嘔吐、腹痛、嗜服、昏睡、痙攣などの症状。死に至ることも。
特に種子(実)は毒性が高く、少量の誤食でも深刻な中毒症状を起こすことで知られており、アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)では重度の中毒症状を起こす植物に分類されている。
- ソテツ
タ行
タデ科
葉にシュウ酸を多く含み、嘔吐、下痢、黄疸、肝不全、腎不全、不整脈、低カルシウム血症を引き起こす可能性あり。
- ダイオウ
- ヤナギタデ
- ルバーブ
ツツジ科
猫にとって最も危険な植物の種類のひとつ。
ツツジ科の花(ツツジ、西洋ツツジ、シャクナゲ、アザレア、サツキ等)にはグラヤノトキシン、ロードヤポニンといった有毒成分が含まれており、誤食すると口腔の灼熱感、流涎、嘔吐、下痢、筋力低下、運動神経麻痺、呼吸困難、心臓麻痺、視力障害、徐脈、不整脈、血圧低下などの症状を引き起こす可能性あり。死に至ることも。
- アザレア
- アセビ
- イチヤクソウ
- オランダツツジ
- カルミア
- サツキ
- シャクナゲ
- ツツジ
- ドウダンツツジ
- ハナヒリノキ
- レンゲツツジ
ツヅラフジ科
実にアルカロイドを含み、誤食すると神経障害や痙攣などの症状を引き起こす可能性あり。
- コウモリカズラ
ツリフネソウ科
全草に毒を含み、誤食すると嘔吐、胃腸のただれなどの症状を引き起こす可能性あり。
- ツリフネソウ
- ホウセンカ
トウダイグサ科
フォルボールという有毒成分が含まれており、皮膚接触による皮膚炎や水疱、誤食による口腔の灼熱感、嘔吐、下痢、腹痛、血圧上昇、目眩、痙攣、神経障害、呼吸困難、腎不全などの症状を引き起こす可能性あり。死に至ることも。
- トウゴマ
- ノウルシ
- ポインセチア 観葉植物
ドクウツギ科
コリアミルチンという毒成分を含み、嘔吐、流涎、瞳孔縮小、血圧上昇、全身硬直、痙攣、呼吸困難などの症状を引き起こす可能性あり。死に至ることも。
- ドクウツギ
ドクウツギはドクウツギ科ドクウツギ属の落葉低木。トリカブト、ドクゼリと並んで日本三大有毒植物の一つとされる。
トチノキ科
誤食による下痢、胃腸炎、脱水、不均衡症候群などの症状を引き起こす可能性あり。
- トチノキ
ナ行
ナス科
ナス科の植物には、ジャガイモやトマトなど料理で使われることも多い身近なものがあるが、ほとんどの場合アルカロイドと呼ばれる成分を含んでおり、猫にとっては大変危険。
皮膚接触による結膜炎、皮膚のかぶれ、誤食による口腔や咽の灼熱感、嘔吐、下痢、流涎、腹痛、発熱、気管収縮、呼吸困難、瞳孔散大、知覚障害、血圧上昇、心拍異常、運動失調、筋力低下、徐脈、血圧低下、痙攣などの症状を引き起こす可能性あり。死に至ることも。
- イヌホオズキ
- ジャガイモ
芽に含まれるソラニンは、人間でも多量に摂取すると危険。
- タバコ
- チョウセンアサガオ
- トウガラシ
- トマト
- ナス
- ニオイバンマツリ
- ハシリドコロ
- ヒヨス
ユーラシア大陸原産のナス科の植物。ヒヨスの葉や種子には、ヒヨスチアミン、スコポラミン、その他のトロパン・アルカロイドが含まれており、動物なら少量で死に至る。
- ヒヨドリジョウゴ
- ペチュニア
- ベラドンナ
- ホオズキ
ナデシコ科
皮膚接触によって皮膚炎を引き起こす可能性あり。
- カーネーション
ニシキギ科
誤食により嘔吐、下痢、手足の腫れ、麻痺の症状を引き起こす可能性あり。
- マサキ
ネギ科
ネギ科の植物に含まれる硫黄化合物は血液中の赤血球を破壊するとされており、誤食すると血液中の赤血球が壊れることによる溶血性貧血、ハインツ小体性貧血などを引き起こす。
嘔吐、めまい、胃腸障害、血尿、黄疸、下痢などの症状により、最悪の場合死に至ることも。(食べもの編を参照)
加熱しても効力が衰えないので、ネギ科の植物を使った料理にも注意が必要。
- アサツキ
- タマネギ
- 長ネギ
- ニンニク
- ワケギ
ハ行
バラ科
バラ科の種子や未成熟の果実にはアミグダリンという成分が含まれており、体内で分解されるとシアン化合物という青酸系の毒物に変化する。
誤食すると、呼吸困難、虚脱、チック症状、痙攣などの中毒症状を引き起こす可能性あり。死に至ることも。
- アンズ
- ウメ
- サクランボ
- スモモ
- ビワ
- モモ
- リンゴ
ヒガンバナ科
ヒガンバナ科の植物には有毒成分アルカロイドが含まれており、皮膚接触による皮膚炎、誤食による嘔吐、下痢、腹痛、流涎、血圧低下、心不全、神経麻痺などの中毒症状を引き起こす。死に至ることも。
- アマリリス
- キツネノカミソリ
- スイセン
- ヒガンバナ
- ラッパスイセン
ヒルガオ科
ファルビチン、コンボルブリンという成分により、嘔吐、下痢、腹痛、血圧低下などの症状を引き起こす可能性あり。
- アサガオ
フトモモ科
強い香りによる神経症状・低体温・虚脱などの中毒症状を引き起こす可能性あり。
- ティーツリー(ティートゥリー) ハーブ
フトモモ科コバノブラシノキ属の常緑植物。
アロマオイルなどに用いられることが多いティーツリーですが、猫はその香りを嗅ぐことで中毒症状を引き起こすこともあります。
また、皮膚接触によるかぶれや皮膚炎にも注意が必要です。
- ユーカリ ハーブ
フトモモ科ユーカリ属の樹木の総称。
猫はユーカリを分解するための酵素を体内で生成することができないため、誤食したユーカリを消化することができず体内に蓄積されてしまう可能性があります。
ブナ科
誤食すると嘔吐、腹部の痛み、下痢などの症状を引き起こす可能性あり。
- ブナ
ボタン科
根にアルカロイドであるペオニンを含み、誤食すると嘔吐、胃腸障害、血圧低下を引き起こす可能性あり。
- シャクヤク
- ボタン
- ヤマシャクヤク
マ行
マチン科
ゲルセミシン、ゲルセミン、センペルビリンなどの有毒成分を含む。運動失調、嚥下困難、痙攣、呼吸筋麻痺などの症状を引き起こす可能性あり。死に至ることも。
- イエロージャスミン
マメ科
誤食による流涎、嘔吐、下痢、発汗、腹痛、血管収縮、血圧上昇、知覚障害、呼吸不全などの症状を引き起こす可能性あり。死に至ることも。
- アルファルファ
- キバナハウチワマメ
- キバナフジ
- スイートピー
- ニセアカシア
- フジ
- プレカトリービーン
ミカン科
誤食による炎症や嘔吐を引き起こす可能性あり。
- アグラオネマ 観葉植物
- コクサギ
メギ科
誤食すると知覚神経の興奮などの症状を引き起こす可能性あり。
- イカリソウ
モクセイ科
運動失調、嚥下困難、痙攣、呼吸筋麻痺などの症状を引き起こす可能性あり。死に至ることも。
- イボタノキ
- ジャスミン
- ヒイラギ
モクレン科
誤食すると筋肉の弛緩、麻痺などの症状を引き起こす可能性あり。
- コブシ
- モクレン
ヤ行
ヤマゴボウ科
フィトラッカトキシン、フィトラッカサポニン、フィトラッキゲニンなどの毒性分を含み、誤食すると口腔刺激、嘔吐、下痢、視力障害、頻脈、呼吸困難、血圧低下、昏睡などの症状を引き起こす可能性あり。死に至ることも。
- ヨウシュヤマゴボウ
ヤマノイモ科
根を誤食すると胃腸炎、血球破壊、嘔吐を引き起こす可能性あり。
- オニドコロ
ユズリハ科
クマリン系アルカロイドのダフニクマリンを含み、誤食すると嘔吐、下痢、腹痛、肝障害、黄疸、麻痺などの症状を引き起こす可能性あり。死に至ることも。
- ユズリハ
ユリ科
猫にとって最も危険な植物の種類のひとつ。
花、花粉、葉、茎、球根と全体に強い毒性があり、花を生けた花瓶の水を飲んだだけでも中毒症状を引き起こします。目に入ると失明する恐れも。
ユリを誤食すると、猫の腎臓に深刻なダメージをきたし、多くの場合数日で死に至ります。
主な症状は、口腔と咽の灼熱感、嘔気、下痢、皮膚の知覚減退、視力障害、中枢神経麻痺、呼吸困難、嘔吐、下痢、腹痛、肝障害、黄疸、循環器不全、全身麻痺など。
特に、ユリ属とワスレグサ属(別名キスゲ属、ヘメロカリス属)に属する種類は危険度が高いとされています。
- イヌサフラン(コルチカム)
- エンレイソウ
- オモト
- カサブランカ
- カタクリ
- コバイケイソウ
- シュロソウ
- チューリップ
ユリ科チューリップ属の植物。全草に心臓毒であるツリピンを含む毒性があり、誤食すると中毒症状を引き起こします。
- ツクバネソウ
- バイケイソウ
- ヒヤシンス
- ユリ類(ユリ・ヤマユリ・オニユリ・カノコユリ・テッポウユリ・スカシユリ)
ラ~ン行
リュウゼンカツラ科
誤食により嘔吐、下痢、手足の腫れ、麻痺などの症状を引き起こす可能性あり。死に至ることも。
- ドラセナ(幸福の木)
リュウゼツラン科の属の一つであるドラセナは、全草に強い毒性を持つ。
日本では「幸福の木」として人気の高い植物だが、アメリカ動物虐待防止協会(ASPCA)では中程度の毒性の植物に分類されている。
猫に安全とされているもの
ここでは猫にとって害のない植物をご紹介。
植物を飾りたいなと考えている方はこの中から気に入るものを選んでみてくださいね。
- 猫草(えん麦、エノコログサ、キャットニップなど)
- アジアンタム
- アナナス
- エアプランツ:チランジア・イオナンタ・グァテマラ
- エバーフレッシュ
- オリヅルラン
- ガーベラ
- ガジュマル
- カモミール/ハーブ
- カラテア・フレディ
- 観音竹
- キンバリー・クイン・シダ
- 胡蝶蘭
- サルビア
- サンスベリア
- シマオオタニワタリ
- シャコバサボテン
- シュロチク
- タマツヅリ(ドンキーズテイル)
- テーブルヤシ
- パキラ
- バジル(シソ科)
- バラ
- ヒャクニチソウ
- ピレア・ペペロミオイデス
- ペペロミア・オブトゥシフォリア
- ボストンファーン
- マランタ・エリスロネウラ
- ミント
- モンステラ
- ラン
- ローズヒップ/ハーブ
誤飲されないための対策は?
どうしても飾りたい植物があるけれど、猫にとって有害なものだった・・・という方は
①猫が届かないような高い場所に飾る(吊り下げるなど)
②猫が入らない部屋や空間にだけ飾る(人間のトイレなど)
③ショーケースの中に飾る
といった対策をして安全な方法で植物を楽しみましょう。
誤飲した場合の対処法は?
誤飲したのに気づいたら、まずは
①いつ
②なにを
③どれくらいの量
食べたかをすぐに確認しましょう。
その後すぐに病院へ連絡もしくは連れていき指示を仰いでください。
自己判断や様子見は禁物です。
まとめ
以上、猫にとって危険な花・植物をご紹介しました。
今回ご紹介したものの中には誤食しなければ問題がないものもありますが、不安な場合は控えておくべきでしょう。
また、そのもの自体はOKでも精油(エッセンシャルオイル)にすることで危険度が増すものもあります。
少しでも猫にとって安全な生活を与えてあげられるよう、飼い主としての知識をしっかりとつけておきたいですね!