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猫と暮らす家におすすめの寒さ対策と暖房アイテム使用時の注意点

猫は寒さに弱い生き物。私たち人間よりも敏感に寒さを感じ取ります。

この記事では、冬の寒い季節になりやすい病気対策アイテムと、暖房で注意すべき3つのポイントについて解説します。

「うちは暖かくしているから大丈夫」
そう思っていても、思わぬ落とし穴があるかもしれません。

猫にとっての適温は何度くらい?

猫種や毛の長さ、年齢、筋肉量によって最適な温度は異なりますが、基本の目安は20~28℃です。
夏場は27℃前後、冬場は23℃前後を保つと快適に過ごすことができるでしょう。

自分で体温調節ができないような子猫の場合は、少し高めの29~32℃を目安にしましょう。
筋肉量が低下しつつある老猫の場合も、やはり成猫より少し高い28℃くらいが適温とされています。

寒さが原因でなりやすい病気

飼い主として一番気になるのは、寒さのせいで猫が体調を崩してしまわないかということですよね。

まずは、寒さによって引き起こす可能性がある病気についてご紹介します。

寒さが原因でなりやすい病気①尿路結石(尿石症)

一つ目は、尿路結石です。
特に尿道が細いオスがなりやすい病気とされていますが、メスもかかることがあります。
また、肥満の猫もかかりやすい傾向にあります。

冬になると水を飲む量が減る一方で、尿の回数は増えます
寒いのに冷たい水を飲むのは億劫なのは人間でも同じですよね。
水を飲む量が減ると尿の濃度が高くなり、その結果結石ができやすくなってしまいます。

結石ができると尿道が詰まり、尿が外に出せなくなります。
体内に溜まった尿が停滞したり、逆流したりするとたった半日~一日で急性腎不全になる可能性もある怖い病気です。

寒さが原因でなりやすい病気②猫風邪

二つ目は、ウイルス感染症。俗に言う猫風邪ですね。

猫風邪とは、ヘルペスウイルスやカリシウイルスなどのウイルスに感染することで発症する上部気道感染症のことを指します。
このようなウイルスは気温が低い時期に活発になるため、冬は特に注意が必要です。

完全室内飼いであればかかる可能性は低いものの、野良猫や猫カフェなどでウイルスを貰ってこないように細心の注意を払いましょう。

おすすめの暖房アイテム4つと使用時の注意点

病気を予防するためにも、冬には寒さ対策をして部屋の温度を快適に保ってあげなければなりません。
では、どのような方法で部屋を暖めれば良いのでしょうか。

ここからはおすすめの暖房アイテムを4つご紹介します。

一口に暖房アイテムと言っても様々なタイプがありますが、猫と暮らす家でおすすめなものを厳選しました。
使用時の注意点もあわせて見ていきましょう。

おすすめ暖房アイテム①こたつ

まずは、日本人になじみ深く猫が好むイメージも強いこたつ(炬燵)です。

飼い猫が人間用のこたつに潜り込んできた経験がある方も多いのではないでしょうか。
人間用のこたつを猫にも使わせる場合、人間にとっては適温でも猫にとっては高温になっている可能性があります。
猫が温度が高いこたつの中にずっといると、低温やけどや酸欠、脱水症状を起こすことも。
猫も使う場合は、少し低めの温度に設定するか、トンネルのような抜け道を作ってあげましょう

おすすめは、猫用のこたつです。
猫専用の商品なので、ヒーターが猫の体に当たらないようになっていたり、コードにいたずら防止策が講じてあったり何かと安心。
猫に気を遣ってこたつの中で足が伸ばせない!なんてこともありません。

電気代目安:1時間あたり3円

猫用こたつは手作りもできる!

猫用のこたつは5,000円~8,0000円ほどしますが、自作することで費用をグッと抑えることができます。
使用するのは段ボールと、100均などで売っているひざ掛けのようなもの。
中に湯たんぽを入れれば電源なしで使えますが、おすすめは中に電気毛布を敷いておくこと。
閉じた空間にしておくことで暖気を逃がさず、温度を保つことができます。

おすすめ暖房アイテム②エアコン

暖房アイテムと聞いて真っ先に思いつくのがエアコンですよね。

エアコンは細かく室温をコントロールでき、猫にとっても安全。
ただし暖気は上にのぼるため、床から近い猫にとっては十分でない可能性も。

エアコンを使う際は、こたつや後でご紹介する電気毛布などと併用すると良いでしょう。
また、エアコンの風を嫌う猫も多いので、直接風が当たらないように調節してあげるようにするのがおすすめ。

注意したいのは、乾燥のしすぎとリモコンの誤操作です。
呼吸器が弱い猫の場合は特に気を付けてあげなければなりません。
リモコンは猫が触れない場所に置き、間違って冷房になってしまったり電源を切ってしまったりといった事態を防ぎましょう。

電気代目安:1時間あたり12円

おすすめ暖房アイテム③電気毛布(ホットマット)

暖房のサブアイテムとして人気の電気毛布(ホットマット)は、猫にも使用できます。
こたつと同じく、低温やけどやコードへのいたずらには注意しなければなりませんが、基本的には最低温度で使用すれば問題ないでしょう。

猫に使う場合には、丸洗いできるものやカバーがあるものを選ぶと良いでしょう。
また、電気毛布の上に一枚布を敷いておくと低温やけどの予防にもなります。

電気代目安:1時間あたり2円

電源不要のホットマットもおすすめ!

電源不要で、体温によって発熱するタイプのホットマットも販売されています。
コードへのいたずらや低音火傷の心配がある方は、ペット用の製品を選びましょう。

おすすめ暖房アイテム④湯たんぽ

最後は、電源不要の定番アイテムである湯たんぽです。
お湯を入れるだけの手軽さが人気の湯たんぽ。
時間が経つにつれて冷めていくのがデメリットですが、安価で手に入れることができるのでひとつ用意しておくと役立つでしょう。

湯たんぽを使う際はタオルなどでくるんでおくと、低温やけどの予防になるだけではなく保温効果も高まるのでおすすめです。

ペットボトルでも代用可!

ペットボトルにお湯を入れるだけで、湯たんぽの代用ができます。
試すときはホットドリンク用のペットボトルを使うことをお忘れなく。
ペットボトルに古くなった靴下を履かせれば、簡単に手作りの湯たんぽが完成します。

寒さ対策をするうえで注意したいポイント

最後は、暖房アイテムを使った寒さ対策をするうえで注意しておきたいポイントについてご紹介します。

ポイント①急激な温度変化

一つ目の注意点は、急激な温度変化です。

人間も、冬にお風呂から出たときの急激な温度差によってヒートショックを起こすことがあります。
猫も同様で、寒暖差が激しいと体に負担がかかり、体調を崩してしまう恐れも。

特に子猫やシニア猫の場合は要注意です。

ポイント②脱水症状

二つ目の注意点は、脱水症状です。

こたつの中やホットマットの上で暖まったまま長時間水分補給をせず動かない場合、脱水症状を引き起こすこともあります。
猫は頻繁に水を飲まないことから水が不足していることに気づきにくいので、いつもより注意深く観察しましょう。

水を飲む環境を整えたり、水分補給ができるおやつやウェットフードを与えてあげたりといった工夫をするのもおすすめです。

ポイント③暖めすぎ

三つ目は、寒さ対策をしすぎて暖めすぎてしまうということ。

暖かくすればするほど良いという訳ではありません。
猫がいる部屋を閉め切っている場合、猫が暑いと感じていても逃げ場がないなんてことも。

猫は心地良い場所を探すのが得意なので、できれば部屋を開放して廊下などに出れるようにしておくと良いでしょう。

部屋の開放が難しい場合は、エアコンの風が当たらない場所をつくったり、外の冷気を感じやすい窓付近に寝床をつくってあげたりすると◎

まとめ

今回は、寒い冬になりやすい病気やおすすめの暖房アイテムについてご紹介しました。

たかが寒さと侮らず、病気予防としても寒さ対策は怠らないのが吉

猫が快適に冬を過ごせるように、いろいろなアイデアを試してみてくださいね!

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