「うちの猫、なんだか最近水を飲まないな」
「全然水を飲んでくれないけど平気?」
この記事にたどり着いたあなたは、こんな疑問をお持ちではないでしょうか。
この記事では、猫が水を飲まない3つの理由と飲ませるための工夫についてご紹介していきます。
そもそも猫に必要な水分量はどれくらい?
猫にとって、適切な飲水量がどれくらいなのかをご存知でしょうか。
猫は元々砂漠で生活していた動物なので、本来はあまり水を必要としません。
そのため水を飲む量が少ないからといって過敏になりすぎることはありませんが、極端に少なすぎる場合は体調不良の原因になることもあります。
猫にとって必要な水分量は、猫の体重によって異なります。
理想的な飲水量は体重1㎏あたり50~60mlとされています。
例えば5㎏の猫の場合は、250~300mlが必要量となります。
普段与えているご飯の種類によっても与える水分は異なります。
ドライフード | 約10% |
ウェットフード | 約75% |
つまり、1日2回ドライフードを100gずつ与える場合はドライフードに20mlの水が含まれているため、1日に必要な飲水量は230~280mlとなります。
ウェットフード100gの場合は、50ml(25ml×2回分)の水分が含まれているので、飲水量は200~250mlが必要となります。
どれくらいの水分を摂ったか知るには?
適切な量が分かっても、そこからどれくらいの量を摂取しているのかが分からなければ意味はありません。
摂取した水分量を知るために1番おすすめなのは、メモリ付きの器を使うこと。
猫壱さんからこんな器が発売されていますよ。
水を飲まない原因3つと対策
それではここから、水を飲まない・飲まなくなってしまった原因と対策についてお話していきます。
①器が気に入らない
まず考えられるのは、水を飲む器が気に入らないということ。
「まさか」と思いますが、猫はとても神経質な生き物なのでこれが原因になっているかもしれません。
・器が小さい
例えば今使っている器が小さくて、水を飲もうとすると器にヒゲが当たってしまっていませんか?
これで解決 大きめの器に変更しましょう
・器のにおい
器の材質によっては金属臭やプラスチック臭がすることも。人間には感じ取れないレベルでも猫にとっては苦痛かもしれません。
食器を洗ったときについた中性洗剤のにおいが原因になっている可能性もあります。
これで解決 陶器やガラス製がおすすめ。食器の洗い方は下記記事を参考にしてください。
・水を飲む場所
水飲み場の場所にも注意が必要です。トイレの近くや人がたくさん通る廊下に置いていませんか?
これで解決 複数ヶ所に置いてみて、よく飲む場所を見つけましょう
②水が気に入らない
2つ目の理由は、そもそも水が気に入らないということ。
猫によっては水道水に含まれるカルキ臭が苦手な子もいます。
そんな場合は、水を一度沸騰させてから冷ましてカルキ抜きをしてあげましょう。
ミネラルウォーターやウォーターサーバーの水を与えるのも無しではありませんが、ミネラルウォーターにはたくさんの「マグネシウム」や「カルシウム」が含まれているため病気の原因になることも。
ウォーターサーバーの水はメーカーによってさまざまですが、アルカリイオン水などは避けましょう。
塩素消毒されていない水を与える場合は、雑菌が増えやすいのでこまめに水を取り替えてあげましょう。
また、猫によっては水の温度に好みがある場合も。
ぬるま湯くらいの水が好きな場合もあるので、少し温めてから与えてみるのも一案です。
③水が古い
水を入れ替えたあとすぐに水を飲みに来る傾向がある猫は多いようです。
やはり猫も新鮮な水を飲みたいですよね。
また、猫は流水を好みます。
蛇口から水道水を飲むのが好きな猫は多いですよね。
器では飲まないけれど蛇口からは飲むという場合は、自動給水器を試してみてはいかがでしょうか。
それでも飲まない場合は?
上記3つの原因に心当たりがない、全部試したけどダメだった・・・
そんな時はご飯やおやつに水を追加すると良いでしょう。
例えばウェットフードに水を混ぜたり、ちゅ~るを水に溶かしたり。
あまり頻繁にやりすぎると普通の水を飲まなくなってしまうので注意しましょう。
また、異変を感じたら早めに病院へ連れていくことも念頭に置いておきましょう。
水を飲まない場合に考えられる病気は?
猫が水を飲まないことで罹ってしまう病気の多くは泌尿器系です。
・尿石症
摂取する水分量が少ないことで濃度が高い尿が続くと膀胱内に結石ができてしまいます。
尿路結石になると、排泄時に痛がったり血尿が出たりします。
・膀胱炎
尿石症がひどくなると膀胱炎になる危険性があります。
・慢性腎不全
猫がなりやすいとされている病気のひとつで、7歳以上の猫のうち3割以上は肝臓病を患っているとも言われています。
発見が遅くなると死に至ることもあります。
結石のできやすさは性別による差はありませんが、メスよりもオスの方が尿道が細くて長いため、結石が出来たときに詰まりやすいとされています。
水分補給は健康の秘訣!
もし猫が水を飲まないと感じた時はこの記事を参考にしてみてくださいね。
ただし、早めに病院へ連れていくがベストということはお忘れなく!